さるすべりの花 7－9月頃花が咲く
親は私の方に2人、結婚して義理の親が2人が普通だが、私の場合主人の母は、主人が小学低学年の頃に亡くなり、義父も20歳頃亡くなったとの事。私の父は53歳肺がんで亡くなり、48年前に結婚した時には、親はすでに私の母1人だった。
その母も7年前に見送った。私はまだ67歳だったが、その頃からぼんやりと次は自分の番だと思うようになった。親がいるうちは、そんな事考える余裕がなかった。でもいなくなると、そんな風に考えるんだと自分でも驚いている。
主人は私と7歳違いで現在81歳。7人兄弟の5番目だ。 今は主人を含めて3人残っているだけだ。 その主人が6年前に前立腺がんになった。 私は8年位前に軽い脳梗塞になり、それは完治したが、 5年前に急性胆のう炎になり胆のうを摘出した。 母が亡くなって、2人とも病気がちになり、身の回りをキレイにしておくべきと思い、 母名義の自宅を売却して遺産整理をしようと思った。
私は女3人姉妹。仲がとてもいいので遺産でもめるような事はないが、 もし私が主人よりも先に逝ったら、もし姉妹の誰かが欠けたらと思うと、 今ちゃんとしておこうと思った。
主人に、マンションと1軒家（もちろん中古）のどっちがいいと聞いたところ、 暖かい所で死にたいと言った。 もちろん私はその時住んでいた札幌市内のつもりで聞いたのだが・・・。 主人は東京生まれで25歳でスイスにわたり13年仕事をして、 帰国後静岡県伊東市で25年商売をし、リタイヤ後札幌に私と一緒にもどってくれた。 商売は私も一緒に働いていたのだが、商売をやめるのなら、 札幌の母の面倒をみるのに帰りたいといったところ、一緒に帰ってくれると言ってくれた。 札幌でも知り合い＆友達もでき、結構楽しそうに見えていたので少々びっくり! 長年連れ添っても本心なんて解っていなかった。
一人息子は大学から家を出て28歳の頃結婚した。 海外勤務も多くその頃は日本にいて千葉市に住んでいた。 息子も札幌から越すのなら千葉にしてくれという。 当時76歳と69歳の夫婦は子の意見を聞かなければならないだろうと思った。 息子が千葉に落ち着くことになって、移住する前年に遊びに来ていいところだと思った。 そのときは住む事になるとは思っていなかったのだが・・・。 孫は4人、毎年札幌まで遊びに来てくれていたが、可愛いものだ。
親が亡くなって、先が見えてきて千葉に越して来たのだが、5年前で良かった。 現在も元気だが、築50年の家を空にして売却、新居（中古だが） を住みやすくするパワーは今はもうない。引越は大変だ！！
